自転車選手は「早死に」のイメージ??
悲しいことですが、プロの自転車選手には、「早死に」のイメージがつきまといます。。。
実際に、毎年のように亡くなる選手がいるからでしょうか。
数年前には、ジロ総合優勝の経歴を持つスカルポーニがトレーニング中の事故で亡くなるという大変ショッキングな出来事もありました。
防具はヘルメットのみで、着ているのはペラペラのジャージ。
そんな格好で、100km/h以上のスピードを出して、峠を下ることもあるスポーツです。
地面に接するのは、細いタイヤのほんの何cmのみです。
そして、もう一つ「早死に」のイメージを加速させるのが、ドーピングの問題です。
かつては、薬物の使用によって、選手がレース中に突然死することがありました。
自転車競技の持つ危険性、かつての薬物問題、この二つが「早死に」というイメージに繋がっていると思います。
この「早死に」のイメージ。実際のデータではどうなのでしょうか。
自転車選手の寿命、実際はどうなのか
落車での死亡や、薬物使用による突然死などショッキングな死に注目がいき、「早死に」のイメージに繋がりますが、自転車選手全体としての寿命はどのようなのでしょうか。
2013年のことではありますが、こんなニュースがあります。
要約すると、、、
●男性のプロ自転車競技選手は、同世代の一般男性より平均6.3年長生きする可能性。
●1947年以降のツール完走経験者は、平均的なフランス人男性に対して、
・死亡率は41%低い
・癌による死亡率は44%低い
・呼吸器系疾患による死亡率は72%低い
・心血管系での死亡率は3分の1低い
この間にドーピングが行われた時代もありましたが、それにも関わらず長生きする傾向が見られたそうです。
ということで、全体としては、「早死に」よりも「長生き」というのが実情のようです。
彼らは"超人"
そもそも、ツールを完走できる彼らは、尋常ではない負荷にも耐えられる体を持っているはずです。
単純な自転車競技者としての実力があるだけでなく、超人のような体の丈夫さも持ち合わせていないといけません。
猛暑の中3週間走り続ける力、
どんなに疲弊していてもしっかり食べて吸収する力、
どんなに疲弊していてもしっかり睡眠をとる力、
雨の中走っても体調を崩さずに翌日も走る力・・・
臓器のレベルで、超人のはずです。
そう考えると、寿命が長いのも納得できます。
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