登れるスプリンターって??
サイクルロードレースをTVで観戦していると、「~は登れるスプリンターだ」なんていう解説を耳にすることがあります。
『登れるスプリンター』とはどのような脚質なのでしょうか。
登れないのがスプリンターでは?
まず、スプリンターは登りを苦手としていますので、『スプリンターは登れない』が大前提です。
山岳があると集団から後れてしまうので、平坦なコースでしか勝負できません。
ですが、難易度の低い山岳であったり、山岳とまではいかない丘陵コースであれば、集団にどうにか残れてしまうスプリンターがいるのです。
それが『登れるスプリンター』です。『登れる』とはいってもクライマーのように登れる訳ではなく、あくまで「スプリンターにしては結構登りいけるじゃん!」という選手です。
ちなみに『登れるスプリンター』と対をなす呼び方として『ピュアスプリンター』というものがあります。
ピュアスプリンターなので、まさにThe・スプリンターであり、登りは滅法ダメで、平坦のスプリントのみに命を掛けているスプリンターです。
平坦のガチンコスプリントなら、やはりピュアスプリンターが勝ります。
起伏が盛り込まれているコースであれば、ピュアスプリンターが脱落した集団内で、登れるスプリンターが敵なしのスプリントを炸裂させます。
パンチャーとは違うの?
『登れるスプリンター』はスプリント力があって、登りもある程度いけるというのなら、パンチャーと似た脚質のイメージになります。
『パンチャー』と『登れるスプリンター』の違いとしては、「平坦コースで集団スプリントを制することができるかどうか」だと思います。
平坦コースでのスプリント勝負になれば、やはりカヴェンディッシュやキッテルといったピュアスプリンターが活躍します。
ですが、平坦のスプリント勝負であっても、時にはカヴェンディッシュを負かすくらいのスプリント力は備えているのが『登れるスプリンター』です。
一方、パンチャーであるジルベールが平坦コースで集団スプリントを制するのは、ちょっと考えられませんよね。
クリストフやデゲンコルブは完全なる『登れるスプリンター』でしょう。
あとは、登れてスプリントもできてTTも速いという『何でも屋』っぽいけどボアッソンハーゲン。
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